2022.11.29

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はじまりのまえのおわり

人が作ったもので、放っておいてもそのままの姿でずっと続いてくれるものというのは、きっとない。僕が育った町で考えてみても、雑木林は埋め立てられてマンションに変わったし、公園の遊具は危険だということで、その殆どが撤去されてしまった。友人が住んでいた家も今は違う人が住んでいるし、僕が住んでいた家はそもそも […]

2022.10.05

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「難しい」はかんたん

最近会話をしていて、色々考えたあげく「難しいね」という一言で結んでしまうことが多々ある。「難しい」という言葉を口にした瞬間、自分が重ねた思考や思慮の軌跡が「難しい」という言葉が持つ意味の強さと単純さに絡め取られて消えてしまうような感覚を覚える。言葉にすれば「難しい」としか言いようがないが、頭の中では […]

2022.09.25

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エッジランナーズ

たまに土下座の姿勢で腕を枕の下に突っ込みながらうつ伏せで寝ていることがある。今日がそれ。起きてストレッチをする。体がバキバキと音を立てる。壊れるかと思った。階段をおりてキッチンに向かう。まだ眠い。とりあえず鍋に水をはって火にかける。お湯を沸かしている間に顔を洗う。…眠い。今日一日、何をして過ごそうか […]

2022.09.14

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分岐、古本の記憶、失った辞め時

自分の行いを褒める。自分の環境を呪う。出発点となる出来事は同じでも、自分がどう選択するかで、辿り着く場所は全く違ったものになるように思う。可能な限り僕は前者の方を選び続けていたい。 ベッドに横になり、サイドテーブルに積んである古本を読む。腕が疲れたので本を開いたまま顔に乗せ、目を瞑る。知らないお家の […]

2022.07.24

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パレイドリア、アポフェニア

冷蔵庫の奥で、使われないままずっと息を潜めているブルーベリージャム。固くなってしまった瓶の蓋はきちんと開いてくれるだろうか。道路の上では車に轢かれて砕け散った、蟻駆除剤のプラスチック容器がキラキラと輝いている。何か異物を絡めとったまま、カタカタと規則正しいリズムで回り続ける室外機のファン。昨日刻んだ […]

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