自分ほど騙しやすいやつはいない

AM 11:45

デルモア・シュワルツの「夢の中で責任がはじまる」を少しずつ読み進めている。焦れったい若者たちの焦れったい現実を軽やかな文体で綴った本書は、僕の中にある煮えきらないもやもやとした感情を浮き彫りにする。”読み心地が良い”という言葉があるのか知らないけれど、この本は読み心地が良い。今回の見出しは本書の中で3本目に収録されている「この世界は結婚式」の5章の見出しをそのまま引用した。

PM 15:12

太陽が雲に混じって燦々と輝いている。気温は24℃。夏がようやく旅立ってくれたのかもしれない。久々に棚からカセットテープを引っ張り出して聴く。音の左右バランスがおかしい。少し左に振れてしまっている。スピーカーから出る音の左右バランスはパソコンからコントロールできるが、このためだけに右寄りに補正するのは気に食わない。年季の入った SonyのTC-K333ESL(カセットデッキ)をじっと睨む。重い腰を上げ、磁気ヘッドをクリーニングする。全く変わらない。テープを変えてみても、やっぱり左に振れる。線の抜き差しをしても、間にかませているロータリーミキサーの電源を入れ直してみても変わらない。パソコンの前に座り直し、起動しているオーディオミキサーの画面をあらためてみると、右側だけ+10dBのブーストがOFFになっていた。機材たちは何も悪くなく、僕が悪かったということだ。

PM 15:43

「自分ちのサーバーにクラフトビール醸造所の名前をつけてるんですよ」と、取引先の方が言っていたことを思い出す。なるほど面白いと思った矢先、パッケージマネージャーのhomebrewもそう言われるとそうだなあと合点がいった。

PM 19:20

お風呂場を徹底的に掃除する。そしてピカピカになった浴槽に飛騨浴湯 薬草入浴剤を投入し、浸かる。1回あたり300円くらいするので気軽にポンポンと使うことは出来ないが、たまのご褒美にはうってつけだ。浸かって数分で汗が吹き出してくる。聞いた話なので本当かどうかはわからないが、とあるボクサーは試合前の水抜きで半身浴を8時間ほどやって6kg近く落とすとかなんとか。この薬湯で水抜きをしたら死んでしまいそう。

PM 23:49

「スナイパー コードネーム:レイヴン」「TUBE チューブ 死の脱出」を立て続けに観た。これで今年観た映画の本数が189本となった。内120本はAmazonプライムビデオで視聴している。アマプラのチョイスはなかなか侮れないし、なんやかんや旧作もカバーしているところがなにより有り難い。

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