2024.07.15
// 3-6
生活の風味
久しぶりにまたコロナを患い、今回は味覚障害と嗅覚障害の後遺症というおまけつきだった。コロナのしんどさには慣れたつもりだったが、この後遺症は、さらりと通り過ぎるにはあまりに重く、日々の生活に深く不快な根をおろした。自分から少し遠ざかってしまったようなこの感覚。自分に拒絶され、自分をうまく扱えず、ずっと […]
2024.07.15
// 3-6
久しぶりにまたコロナを患い、今回は味覚障害と嗅覚障害の後遺症というおまけつきだった。コロナのしんどさには慣れたつもりだったが、この後遺症は、さらりと通り過ぎるにはあまりに重く、日々の生活に深く不快な根をおろした。自分から少し遠ざかってしまったようなこの感覚。自分に拒絶され、自分をうまく扱えず、ずっと […]
2024.06.15
// 3-6
金沢駅西口の広場で、彼の到着を待った。コロナ禍になってから一度も顔を合わせていないから、もう5年以上彼とは会っていないことになる。自分では分からないところで、彼から見たときの僕が変わってしまったと思われたら嫌だなとか、僕が知っている彼とは違う彼になってしまっていたら嫌だなとか、そんな自分本意な悩みを […]
2024.06.11
// 3-6
あの時々の一瞬の連なりが僕の礎となっている。漂泊する魂は切り取られた記憶の辺にて、生き直しの時を待つ。わかるだろうか。わかってくれるだろうか。この寂寞の想いを。庭に咲いていた花菖蒲を嬉々として摘み、そしてその後どうしたんだったか。二階の窓から屋根に出て、日差しで温まった瓦の上に横になったときのあの感 […]
2024.06.06
// GRAPHIC
2024.06.05
// 3-6
母からメッセージが届いた。近い将来、目が見えなくなるかもしれないと。薄々分かっていた。真っ先に湧いてきたのは、僕が見えなくなってしまうことへの、僕自身の悲しさだった。この期に及んで自分のことか、とつくづく情けなくなる。なんて返せばいいのか。なんて声を掛けたらいいのか。沢山の言葉が頭を駆け抜け、そして […]
2024.06.04
// OUTDOOR
朝5時に目が覚めて、のそのそとベッドを出て洗面台に向かう。眠気を払うために水で顔を洗い、そのまま洗面台に頭を突っ込んで髪を水で流す。タオルで頭を拭いてから適当に櫛で髪を撫でつけておく。昨晩行ったパッキングに抜けがないか頭で考えながら、畳んでおいた行動着に袖を通す。型崩れを防ぐためにザックに詰めた山と […]
2024.05.25
// OUTDOOR
久しぶりに山に登った。人には一人も出会わなかった。熊の気配と、僕に驚いて山の斜面を転がり落ちてきた狸だけ。あと、数え切れないほどの鳥と木と草と花。以下は振り返り備忘録。 ザックに横付けしたトレッキングポールと傘(Sliver Shadow)が、登山道脇から迫り出している木に何度か引っかかったので、こ […]
2024.05.19
// OUTDOOR
夜、歩き慣れた道を歩く。昼には感じなかった、草木の強い匂いがあたりに立ち込めている。雨が降っているからだろうか。鳥や獣の気配はなく、ただ草木たちだけが昼と変わらぬ姿を保ったまま、そこかしこに立っている。今まで背景にしか過ぎなかったものたちが、認知の界面から一斉に這い出してくる。もしかすると、草木は昼 […]
2024.04.28
// 3-6
道具を一つ一つ手に取り、秤のうえにのせて重さを量る。UL(ウルトラライト)を志向する人にとってはごく当たり前の光景だ。前回道具の計量をしてから随分と年月が経ち、その間に道具の顔ぶれも随分と変わったので、このお休みの間に腰を据えて量り直そうと決心したのだった。念の為、前回量った道具についても再計量を行 […]
2024.04.21
// 3-6
荷物部屋(兼 撮影部屋)を少しだけ片付けて、撮影ができるようにした。いい加減引っ越したときのまま荷解きをしていない段ボールたちをなんとかせねば。もう、そのまま捨てちゃってもいいだろう。最近ちょこちょことnotionを触ってみている。プライベートなDBといったかんじ。昔触ったときはDBの概念なんてなか […]
2024.04.08
// OUTDOOR
また、夏目友人帳を一期から一気に観直している。この作品に触れるたび、心の中に気持ちの良い風が吹き込んでくる。きっと窓が開いているのだろう。窓を閉めてカーテンを閉じ、一人部屋に閉じこもっていると、次第に外との繋がりが希薄になる。それはもちろん人と人との繋がりを含んではいるのだけれど、それよりもなにより […]
2024.04.08
// OUTDOOR
食べ物で遊んではいけません。そしてアウトドアではない。
2024.03.23
// 3-6
幼少の頃に住んでいた場所、通り慣れたいつもの道を、記憶の中で何度も何度も繰り返しなぞってみる。ここには銭湯があって、銭湯の迫り出した外壁の下を屈みながら歩いたなとか、公園で友達と泥だらけになって遊び、その後みんなで僕の家に入ろうとしたら母親に怒られて全員で銭湯に行ったなとか、そういうことを思い出す。 […]
2024.03.17
// TOOLS
最近、CAMPING MOONのガスランタン(T-1D15)を買った。目当てはガスランタンではなくその燃料タンクだったけれど、なんやかんやガスランタンとして使用していることが多い。火の大きさを最小限に絞って、チラチラと揺れる火を眺めている。ガスを充填したばかりのときは全く火が安定せず、でかくなったり […]
2024.03.09
// OUTDOOR
2024.03.07
// 3-6
自己肯定感。自己効力感。イマイチしっくりとこない。そんなものは求めていない。不要だ。僕が求めてやまないのはどちらかというと自己解像感というべきだろうか。自分探しとかそういった類のものではない。在るようにしてある自分をただ認識していたいという欲求だ。自己の感情に因われるのではなく、自己の感情を捉えたい […]
2024.02.23
// 3-6
不意に「石の寿命ってどれくらいだろう?」という疑問が頭に浮かぶ。石に寿命なんて変な話だ。石は無機物で鉱物だから、そもそも命を持たない。ゆえに寿命などあるはずもないが、それでもなお食い下がり、石の寿命ってどれくらいだろう?と考える。人は死ねば朽ちて消えるが、太古に居た生き物たちの一部は石に姿を変え、今 […]
2024.02.05
// TOOLS
お盆は奥が深い。お盆のサイズと形状で、それに見合う料理の品目や皿の種類が自ずと決まってしまう。ステンレス素材の丸盆、木製のくり抜き丸盆、ステンレストレー等いくつかお盆を持っているが、日々使う中で微妙な使い辛さを感じており…というわけで作った。ホームセンターでOSB合板と持ち手パーツを購入。お盆の持ち […]
2024.01.09
// TOOLS
ヴィム・ヴェンダースの「都市とモードのビデオノート」を観た。山本耀司のドキュメンタリ。1989年の作品なので今よりもずっと若く、エッジが立ち、静謐さよりも反骨精神が全身から溢れ出ている山本耀司がそこにいた。映画の内容は割愛するが、インタビューの中で山本耀司が語った「未完成なもの、非対称なものに魅力を […]
2024.01.04
// 3-6
クロノトリガーの「Corridors of time(時の回廊)」をひたすら繰り返し聴いている。回廊か。時を取り囲むようにして回廊があるとするなら、その時は現在を指すのだろうか。過去か。未来か。あるいは全ての時間が並列に存在する空間自体を取り囲んでいるのだろうか。そうだろうな。きっとそうだろう。あれ […]