2022.05.11
// 3-6
いまは儚く、あすは彼岸
冷めた鉄を打ち続け、手には血が滲んでいる。なぜ、鉄を打っているのか、その理由はとうに失われ、ただ打ち続けるという行為だけが、自身の生の支えとなっている。白く濁った両目を使い、打つ鉄の芯一点を見定める。叩くたび、不快な音が六畳一間に鳴り響く。叩けど叩けど鉄は変わらずかたちを留め、変わっていくのは我が身 […]
2022.05.11
// 3-6
冷めた鉄を打ち続け、手には血が滲んでいる。なぜ、鉄を打っているのか、その理由はとうに失われ、ただ打ち続けるという行為だけが、自身の生の支えとなっている。白く濁った両目を使い、打つ鉄の芯一点を見定める。叩くたび、不快な音が六畳一間に鳴り響く。叩けど叩けど鉄は変わらずかたちを留め、変わっていくのは我が身 […]
2022.05.09
// TOOLS
Senchi DesignsのLARK HOODIE (Blaze)が届いた。Senchi Designsはたった二人で運営されている<試験的な>ブランドで、毎回webサイトにてプレオーダー形式で販売を行っている。プロダクトもかなり尖っており、Polartec® Alpha Directを使用したフ […]
2022.05.08
// 3-6
仕事から疲れて帰った僕は、冷蔵庫に放置された食材を使って炒飯を作った。仕事も上手くいかず、自慢できることが何もない僕だが、昔から唯一炒飯を作ることだけは得意だった。高校生の頃、母に炒飯を作ってあげたらとても喜ばれたことを思い出しながら、独り薄暗い部屋で炒飯を口に運ぶ。ささやかな満腹感が心地よい眠気を […]
2022.05.06
// 3-6
Netflixで配信されている『タコスのすべて』を猛プッシュされたので作業しながら視聴したところ、見事にタコスが食べたくなった。レシピを調べると挽き肉を使ったものが多かったが、僕も劇中でやっていたように塊肉を豪快に焼いて包丁で細かく刻んでタコスミートにするやつをやりたかったので、スーパーでステーキ肉 […]
2022.05.05
// TOOLS
ヤフオクで掛け軸を落札した。文殊菩薩とその眷属である獅子が描かれたもの。真か嘘か模写かモノホンか全く分からないが狩野常信作らしい。もしモノホンなら数百年前のものということになる。文殊菩薩に興味を持つきっかけとなったのは、鈴木大拙の『禅と日本文化』に文殊菩薩のことが書かれていたからだ。 文殊菩薩は、右 […]
2022.05.04
// TOOLS
最近購入した本たち。作品集多め。 ポール・オースターの『スモーク&ブルー・イン・ザフェイス』は、久しぶりに映画の『スモーク』を観たあとに、なんとなくAmazonで調べたところ、この本が出てきたので購入した。それぞれの映画の脚本とショートストーリーが納められている。ポール・オースターは19才のときに『 […]
2022.05.02
// 3-6
自分が立っている場所には、まるで三角州のように、色々なところから様々なものが流れつき、そして堆積する。知りたかったこと、知りたくなかったこと、嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、幸せなこと、本当に色々なことが僕のところに流れ着く。流れ着いたものをひとつひとつ手にとっては観察し、その上で自分の認知や印象 […]
2022.05.02
// GRAPHIC
楽しい思い出や悲しい思い出、辛い思い出や幸せな思い出、全てがぐるぐる混ざり合って綺麗な一枚の絵になったらいいのになと思う。そこでは思い出に優越はなく、抱くどの感情も等しく評価される。そういう綺麗な一枚の絵。
2022.05.01
// GRAPHIC
グラフィックよりのアートワークを作りたかったのでせっせと。この “ GEEK HIKERS MANI_FEST ” には、ヲタクな登山愛好者の声明という意味と、ヲタクな徘徊者のマニアックなお祭りという2つの意味が込められている。知ってた?
2022.04.30
// OUTDOOR
朝起きてふと思い立ち、山に登ってきた。いろいろ書こうと思っていたけれど、写真を上げる作業ですっかり疲れてしまったので、文章はさらっと。反省点は、まずストックを装備から削ったこと、次に浄水用のウォーターキャリー、綺麗な水用のウォーターキャリーの計2つを持参したほうがよかったこと、最後に山頂で休憩時に昼寝しようと枕を急遽装備に追加したけれど一度もザックから出さずに下山したこと。
2022.04.29
// GRAPHIC
拡大鏡をiPhoneの上に置いて撮影した写真。見知らぬ惑星のようにも見える。デジタルな像を一度アナログな像に変換し、更にそれをデジタルな像として撮影するという試み。コンピューターの演算能力を借りず行った自然の光学計算だ。iPhoneのRetinaディスプレイは解像度がとても高いので、こういう遊びに最 […]
2022.04.28
// GRAPHIC
一枚の完成度ではなく、大量に撮って並べたらどう感じるのか試したかった。結果、酔った。
2022.04.28
// 3-6
夢を見た。日本のどこだか分からない場所で僕とあと二人、女一人と男一人の計3人でドライブをしていた。この時期になると日本と韓国が地続きになるらしく、僕はちょうどその国境にいた。雨が降ってきたので、雨宿りのためにマックに駆け込んだ。皆考えることは同じで、店内には注文を待つお客で長蛇の列が出来ていた。列の […]
2022.04.25
// 3-6
池なのに水が無い。枯れたわけではなく最初から意図して水が張られていないこの池に「乾泉」と名をつけ楽しむ亭主の感性に静かな感動を覚えた。その後色々と調べてみると、日本庭園における造園方法の一つに「枯池(かれいけ)」というものがあることを知った。水を用いず、白砂や小石などを敷き詰めることで水を表現した池 […]
2022.04.22
// GRAPHIC
これはなんだ!KUMA BOYだ!
2022.04.22
// GRAPHIC
ブクブクと虹色の泡を立てながら、絶えず表情を変え続ける泉がある。甘い蜜のような匂いを漂わせたかと思えば、思わず鼻を摘みたくなるほどの腐卵臭を放つこともしばしば。獣たちは決して近寄らず、魚が泳いでいる気配もない。唯一人だけが泉の魅力に取り憑かれ、こうやって泉の側に立ち、水面を覗き込む。懐かしい匂いがす […]
2022.04.21
// GRAPHIC
劇場版COWBOY BEBOPに出てくるヴィンセント・ボラージュが、僕の大好きなヴィンセント・ギャロをモデルにデザインされていたということを今更知る。どちらも好きなので嬉しさ10倍だ。そして今回は煉獄をイメージして作った。僕にとって煉獄と言えば鬼滅の刃の煉獄さんではなくヴィンセント・ボラージュなのだ […]
2022.04.20
// OUTDOOR
打ち合わせ先の駐車場に車を停めて外に出ると、近くから水の流れる音が聴こえてきたので、カメラをカバンから取り出して駐車場脇の斜面を下っていく。元々は散策路として整備されていたであろう斜面の段差は、僅かに階段としての名残を留めていた。草木は好き放題お日様に向かって背を伸ばしており、人の踏み跡も見当たらな […]
2022.04.20
// TOOLS
シンプルな物を手にした時、あちこちをいじりながら色々な使い方を想像する。はさんだり、ひっかけたり、つるしたり、むすんだり、はっつけたり。本来想定された用途とは違う用途を発見したとき、得も言えぬ喜びを感じる。写真に写っているものは100均で買ったC型クランプで、本来は何かを挟んで固定するためのものだ。 […]
2022.04.18
// OUTDOOR
遠くから聞こえる夜鷹の鳴き声。パチパチ弾ける焚き火の音。人っ子ひとりいない山奥に響き渡る5人の話し声。杉の枝が折れ落ちる音。生き物の足音。一定の感覚でバチッと音を立てるショートした電気柵。夜を越すため寝袋に潜り込む。耳栓代わりにAirpodsを耳に挿す。聞こえてくるのは強調された己の心音。