事物の視点

みること、それは自己を他者の視線にさらすことでもある。だがそう図式化してみせる前に、私はけっして私のものではない事物を、まさしく事物であることによって事物であるものをまず確認することから出発しなければならないのだ。世界が在り、私もまた在るのだということ。

中平卓馬 / 「なぜ、植物図鑑か」
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