2022.05.02
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三角州の笑い男
自分が立っている場所には、まるで三角州のように、色々なところから様々なものが流れつき、そして堆積する。知りたかったこと、知りたくなかったこと、嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、幸せなこと、本当に色々なことが僕のところに流れ着く。流れ着いたものをひとつひとつ手にとっては観察し、その上で自分の認知や印象 […]
2022.05.02
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自分が立っている場所には、まるで三角州のように、色々なところから様々なものが流れつき、そして堆積する。知りたかったこと、知りたくなかったこと、嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、幸せなこと、本当に色々なことが僕のところに流れ着く。流れ着いたものをひとつひとつ手にとっては観察し、その上で自分の認知や印象 […]
2022.04.28
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夢を見た。日本のどこだか分からない場所で僕とあと二人、女一人と男一人の計3人でドライブをしていた。この時期になると日本と韓国が地続きになるらしく、僕はちょうどその国境にいた。雨が降ってきたので、雨宿りのためにマックに駆け込んだ。皆考えることは同じで、店内には注文を待つお客で長蛇の列が出来ていた。列の […]
2022.04.25
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池なのに水が無い。枯れたわけではなく最初から意図して水が張られていないこの池に「乾泉」と名をつけ楽しむ亭主の感性に静かな感動を覚えた。その後色々と調べてみると、日本庭園における造園方法の一つに「枯池(かれいけ)」というものがあることを知った。水を用いず、白砂や小石などを敷き詰めることで水を表現した池 […]
2022.04.11
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以前水槽があったところには、コーヒーメーカーや収納BOXなどが隙間を埋めるように置かれている。以前水槽があったころには、金魚が2匹泳いでいた。最後まで性別が分からなかったが、3年以上を一緒に過ごした。亡くなった金魚はみんな桜の木の根本に埋めた。今、その桜は満開を迎えている。時間は一定の速度を保ちなが […]
2022.04.10
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ダンボールに占領されていた部屋を片付ける。よくもまあこんなに物を買ったなと自分の行いに憂いつつもせっせとダンちゃんを使ってバラしていく。自分が乗っているSUVの後部座席を倒してやっと、全てのダンボールを車に積むことができた。若干まだ荷物が残ってはいるものの、以前と比べてかなり広々とした6畳間に、今度 […]
2022.04.08
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当たり前の話だけれど、時間をかける料理は時間をかけられるときにしか作ることができない。そういう時にしか聴けない音楽もあるし、観ることができない映画がある。生活はぴったりと感情に寄り添う形でついてくる。 野菜を気の済むまで細かく刻んだ。刻んだ野菜を気の済むまで炒め、コンソメやトマトのホール缶と一緒に煮 […]
2022.04.08
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アレック・ソスは写真を撮る際、事前に撮りたいもの(見つけたいもの)をメモ紙にリストアップし、そのメモ紙を常に持ち歩いて撮影を行っているらしい。偶然の神様に頼るだけではなく、自ら探す視点を持った上で写真を撮るというのは今までやったことがなかったなと思い、僕も真似をしてみた。アレック・ソスのように、自分 […]
2022.03.23
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牛すじを1kg買った。ラムネを1kg買った。アルコールストーブを買った。カメラのレンズを買った。久しぶりに8時に起きて仕事をした。リップクリームのつけ比べをした。唇がベタベタになった。花瓶のお花が咲いた。花の名前は分からない。陰翳礼讃を読んだ。荒野のおおかみを読んだ。「生きてる?」と連絡をもらった。 […]
2022.03.21
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枯れかけの草花がもつ独特の色気。錆びかけのカミソリが一番よく切れると、誰かが歌っていた。書きかけの謝罪文はネットから拾ってきたテンプレートを継ぎ接ぎして拵えた紛い物だ。宛名は未だ”○○○”のまま、テキストカーソルが文字の入力を待って、チカチカと明滅している。まだ小さかった頃、誰かに謝るときは心を込め […]
2022.03.11
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遠くからやってきた。誰も知らない地平線の向こうから。冷蔵庫には食べかけの惣菜と、賞味期限の切れた牛乳がしまってある。3日ぶりに髭を剃る。剃り方をすっかり忘れてしまった手が、危ない足取りで頬をなぞる。血がにじむ。熱いシャワーが傷口にしみる。地点Aと地点Bの間を行ったり来たりするうちに、自分が何者なのか […]
2022.02.27
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心が色々なところに行ったり来たりしていると、それに伴って手を動かす時間も長くなる。手を動かす時間が長いと、色々なところにまた心が出かけていく。 小さかった頃の自分。学生時代の自分。社会に出てからの自分。昨日の自分。全ては自分という認知を1本通すことで一纏めにし、自分という一人の存在を維持している。僕 […]
2021.12.20
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自分がコミュニティを運営する上で考えていることを備忘録としてメモ。思いついたときに加筆します。 聞き上手な人と話し上手な人 聞き上手な人は聞き役にまわりすぎて負荷がかからないよう、マメにケアをする。また、聞き上手な人が話したいことを積極的に引き出して会話の輪の中心に据える。話し上手な人に対しては運営 […]
2021.12.11
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なんとなく作ったこの子。この子を取り巻く世界のことを時々考えたりする。 傍田舎の港町に住み着いており、若者はどんどんこの町を離れ今は高齢化がかなり進んでいる。文字通り、ある日降って湧いたこの子を可愛がり、ときに助けてくれるおじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんが住んでいる港町。ぼけたおばあちゃん […]
2021.11.29
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人は地球で生きていくために牛や豚、鶏などの生き物を家畜化した。そして、人は社会で生きていくために自分自身を家畜化した。人は地球で生きていくために道具という自身の延長となるものを発明した。そして、社会の発展とともに道具は自身の代わりに働いてくれるマシンとなり、結果として人はそのマシンに能力を奪われるこ […]
2021.11.25
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iOSアプリのMetascanを落とし色々と3Dスキャンして遊んでみた。LIDERを用いてスキャンする場合は、MetascanよりもScaniverseが使いやすく、かつ細かく調節できる印象。写真を用いてスキャンする場合は今まで愛用していたTrnioよりもMetescanのほうが合成精度が高い印象を […]
2021.11.15
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早速ですが、タイトルと本文は一切関係なく、時折まとめていたメモ書きを雑多に投稿する上で良いタイトルが思いつかなかったので、語感だけでつけました。以下、ここ最近のメモ書きまとめです。 Netflix(※)、YoutubeやTwitchなんかでPinPを簡単にやりたかったので、Chromeプラグインでお […]
2021.11.09
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ふと思い立ち、ずっと塩漬け状態になっていたYoutubeチャンネルを再始動した。スマホの撮って出しの映像に自分なりの価値をつけられないか試してみたかったというのが動機のひとつ。投稿する動画は、大きく分けて2パターン考えている。部屋で一人語りする長回しの動画と、外の記録を切り貼りしたロードムービちっく […]
2021.10.16
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その凧はパイロットを失い、空へと無防備に舞い上がる。 ひと気のない夜の海の波打ち際、風も出ていないと思ったが、どうやら海の上は違うらしい。沖の方へと吹き続ける潮風が、凧を向こう側へと連れて行く。僕はぼうっと佇み、凧の行方を目で追った。月明かりは時折凧を照らし、夜空を飛ぶ飛行機のように、こちらに存在を […]
2021.10.15
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小さい頃に読んだ絵本を今でも時折思い出すことがある。その内容はとてもシンプルで、主人公は植物の種を庭に植える。すると、その種はすぐに芽吹いてすくすくと育ち、やがて丸めた絨毯状の花を咲かす。その花は絨毯を転がしたときのように空の上で転がり続け、1本の道を作っていく。そして、主人公の子供はその上を歩いて […]
2021.10.06
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かれこれもう4日間くらい渋谷スクランブル交差点のライブカメラ映像を観ている。信号が赤になると人が行き交い、青になると車が行き交う。駆け足で渡る人。渡ったはいいけれど間違えたのか、また戻る人。渡らずに雑談する人。人を乗せるタクシー。眩しいくらいに光り輝く宣伝カー。現代における借景だなこれは、と一人関心 […]