2022.6_2

何か新しい作品に触れた時に、自分が過去に鑑賞した作品を引き合いにだして「これって○○っぽい」と批評、あるいは比喩するのを(つい口にしたくなるが)なるべくしないようにしている。そこでグッと堪えて一歩踏み込み、似ていると感じさせる要素がなんなのかをきちんと自分なりに考えなければ、大切な事を取りこぼしてしまう気がするから。また、他者から作品に対してコメントを求められたときに「○○っぽい」と安易に発言するのも控えたい。


『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』を観た。邦題だと分かりづらいが『クワイエット・プレイス』の続編にあたる作品となる。前作はだいぶ前に鑑賞済みで、記憶を辿りながら本作を観た。クリーチャーの造形やクリック音を発して獲物の位置を特定する設定なんかが『ラスト・オブ・アス』のクリッカーっぽくて自分的にとても好み。聴覚に特化しているがゆえにハウリングの音に弱いところや、泳げない(耳の中に水入ったら大変だもんね)ところも好きだ。○○してはいけない系のSFサバイバル映画って娯楽映画として、とても良いなと思う。見てはいけない『バード・ボックス』や、本作と同様で音をたててはいけない『ザ・サイレンス』、近づいてはいけない『(R)adius』など、結構楽しめた作品が多い。個人的には、神に祈ってはいけない『トロール・ハンター』を推したい。なぜならトロールは本当に、本当にいるからだ。


GenelecのG Three(モニタースピーカー)を2本買った。カラーはRAWフィニッシュを選んだ。塗装はせず表面処理のみに留めてあり、金属が剥き出しな感じがとても格好いい。今となってはもう遅いが、部屋のスペック的にはG Twoでも十分だったように思う。音量を絞っても大きくしても解像度感を維持しているのはさすが…なのだろうか。高解像度すぎて自分のポンコツな耳だと長時間聴いていられないのが辛いところ。なので、元々使っていたJBL 4312M II BKはお役御免とはならず、カセットデッキ用のスピーカーとして今も活躍してもらっている。Hi-fiな音にはHi-fiなスピーカー。Lo-fiな音にはLo-fiなスピーカーを組み合わせるほうがしっくり来る気がする。

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