エッジランナーズ

たまに土下座の姿勢で腕を枕の下に突っ込みながらうつ伏せで寝ていることがある。今日がそれ。起きてストレッチをする。体がバキバキと音を立てる。壊れるかと思った。階段をおりてキッチンに向かう。まだ眠い。とりあえず鍋に水をはって火にかける。お湯を沸かしている間に顔を洗う。…眠い。今日一日、何をして過ごそうかと考える。この時間がとても贅沢だと考える。昨晩観た『サイバーパンク エッジランナーズ』があまりに良すぎたので、今日はのんびりPS5の『サイバーパンク』をプレイすることに決める。


開いている空間とは何らかの意味がしるされる可能性のある白紙のようなものである。取り囲まれ人間化されている空間は、場所である。空間と比べると、場所は確立した諸価値の安定した中心である。人間は、空間と場所の両方を必要としている。人間の生活とは、庇護と冒険のあいだの、また依存と自由のあいだの弁証法的な動きである。

『空間の経験』 イーフー・ドゥアン著

いくところ。かえるところ。いきたいところ。かえりたいところ。いけないところ。かえれないところ。場所を見つけ、場所を奪われ、場所を失い、場所を築く。共感が自分を広げ、孤独が自分を深める。無形の自分というものが環境や心境によって常に形を変える。それはまるで空に浮かぶ雲のようで、遠くからは認識できるが、近づけば近づくほど見失ってしまうものなんだろう。

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