ファブルな日々

このまえ話していたときに『ファブル』の話題がでて、お話が面白そうだったので試し読みをしたら、気づくと全巻購入していた。笑いとシリアスのバランスが絶妙で、かつテンポもよいのでとても読みやすかった。主人公の佐藤が時折こぼす「これが普通か…」という台詞がとても印象的で、色々と考えさせられる。他人と同じで普通な自分が嫌で変わりたいと思っている人。他人と違う自分が嫌で普通になりたいと思っている人。コーラと白米を一緒に食べるのが僕にとっては普通だったけれど、これはどうやら普通ではないらしい。

「あ───」
「それで何か変わったのか?」

「明日──…」
「来週のことまで考えるようになった────」

「そうなって何か得したのか?」

「友達ができた──」

『ザ・ファブル』/ 南勝久

佐藤アキラが愛おしくてやばい。

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