午前4時の勇気

嫌いなもの。人工甘味料。香り付きのトイレットペーパー。色味を変えられたリマスター円盤。生乾きの洗濯物の匂い。今日は雨が降っていた。今洗濯物を干せば、生乾きになるだろうか。お昼頃からカセットテープを探しにブックオフ(ハードオフ)に行った。店内を隅々まで見て回ったけれど、ワゴンセールで投げ売りされていた徳川家康の歴史についてのカセットテープ1本しか見当たらなかった。当然買うわけもなく、全然買う予定のなかったDVDを3本買って帰った。『ヴィドック』『モスキート・コート』『バロン』の3作。『ヴィドック』は随分と前に視聴済みで、また観たいとずっと思っていたので良い出会いだった。めげずにカセットテープ探しは続けたい。帰宅してからペヤング超大盛りを食べた。セブンの温泉卵を入れた上でしこたまマヨネーズをかけるのがマイルールだが、最近は更にそこにラードと鰹節を追加している。体に悪い味と喉越しの悪さがとても気に入っている。最大限喉越しを悪くするために口にめいっぱい頬張るので、およそ5分以内で完食していまう。そしてしばらくすると強烈な眠気がやってくる。今の所例外はなく必ず眠くなる。今日は幸いにも土曜日。気づいたら2時間ほど昼寝をしていた。うだうだと時間をすりつぶし、深夜12時を回った頃に『モスキート・コート』を観る。現代社会にうんざりした男性が家族を連れて未開の地で自給自足生活をしながら一から人生をやり直そうとするお話。これぞ人間のあるべき姿だと賞賛しつつも、男性が感情的になった際に現地の人を「野蛮な人間」と罵ったことがずっと頭の中にこべりついている。父(男性)のことを素直に尊敬し支持していた息子(リバー・フェニックス)の表情が、次第に曇っていくのがとても悲しかった。形は違えどそういう歪んだ価値観はきっと自分の中にも小さく点在している。やれやれまったくだ。

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