A Man Needs a Apple Watch

Apple Watchを買った。
ウェアラブルデバイス系のお仕事が舞い込んだことが事の発端で、さすがに使ったこともない人間がそんな仕事に携わるわけにはいかないと感じたからだ。いままでは時計といえばCASIOの2000円くらいで売られている安物をずっとつけていた。最低限時間が分かれば良いし、安い分変に気を使う必要もないところが気に入っていた。Apple watchに切り替えてからというもの、時計としては全く使えないこの子にヤキモキすることが多くなった。僕が購入したのは最新の5系ではなく廉価版である3系であり、3系は時間が経つとディスプレイが消えるのだ。スマホもほうっておけば消灯するので当たり前といえば当たり前なのだが、そのせいで時間を確認しようと時計を見ても、画面が消えている!という出来事に、割と頻繁に出会すことになる。その度に手首を大袈裟に振りかざしては時間を確認する羽目になる。

3日、5日、7日、時間を共にするなかで、だんだんとApple Watchとの付き合い方が分かってきた。まず、既存の時計の役割をこいつに期待することを辞めたところから親睦が深まってきたように思う。時間もまあ教えてはくれるけれどそこが主ではなく、今日一日何をしたら良いのかを教えてくれる秘書やマネージャーのような道具だったのだという結論に自分の中で至った。運動をまめにする健康志向の高い人にとってはトレーナーの役目を果たしてくれるのかもしれないが、僕は自堕落なのでトレーナーは不在である。

「いやいや、スマホがあればスケジュール管理できるでしょ?」という意見はごもっともである。僕もスマホを使い始めた頃はそうあることを望み、そのように使っていたと記憶している。けれど、様々なサービスが充実するにつれて、スマホだけでできることが増え、TwitterやDiscord、Lineというコミュニケーションの場や、YoutubeやNetflixという娯楽の場として利用することが増えていった。要するに時間を作る道具ではなく、時間を使う道具として機能することのほうが多くなったのである。

充電中は机を叩くと時間が分かるシステム

ここで話をApple Watchに戻そう。Apple Watchは時計の盤面と同程度のディスプレイしか備えていない。簡単な通知を受け取りすぐ確認するのは向いているが、Apple Watchだけでコミュニケーションを完結させたり、娯楽の道具として活用することは現状なかなか困難である。そのことがむしろ時間を管理し、作ってくれる道具として上手く作用しているように思う。

ニールヤングが A Man Needs a Maid と歌ったように、僕には秘書(Apple Watch)が必要なのである。