/ 2020.02.26 /
3-6 /
Re: 意識の低いフリーランスの生存戦略
はてなに投稿されていた「意識の低いフリーランスの生存戦略」という記事に目を通した。
とても良かったので僕もそれに乗っかってみたいと思う。
電話
基本出ない。正確に言うと1回目は出ない。もちろん相手によるが、本当に急を要する要件であれば再度電話が鳴るし、ほうっておけばその後LINEなりメッセンジャーなりで連絡がくる。長考を許さない電話という連絡手段はとても苦手だ。
チャット
いつの間にか仕事の連絡手段のほとんどはメールからチャットへと移行した。元々MMOのチャットカルチャーで育った僕としては短文連投のチャットカルチャーは馴染みのあるものだが、即レスを生真面目に行っていたら1日中チャットの応対に追われているということもざらになってしまった。これはどんな依頼主でも同じだが、チャット応対のコストというのは勘定には入っていない。最近はTwitterやDiscord等も含めて制作中は一切のチャット応対を断っている。貴重な集中力をチャット応対ですり減らしてはいけないのだ。
案件
基本1ヶ月程度で納品できる短期案件を主で請負い、3ヶ月以上の長期案件は常時最大1件という自分なりのルールを設けている。資金繰りの面でも長期案件はフリーランスにとって体力を求められるため、多く受けてしまうと自分の首を簡単に絞めることになる。また、案件のジャンルも自分にとってはとても重要だ。WEB系が全体の過半数を占め、残り2〜3割程度が3DCG系の案件。そして残り1割は自分がやってみたい&スグには全くお金にならないチャレンジ案件(事業)だ。これは年間を通して取り組んでいる。今はフィギュアを作って売ることがとても楽しいので、自社IPのフィギュア制作がこのチャレンジ案件にあたる。バランスはそれぞれ個人の性格や特性によって変わると思うが、割と応用のきく仕組みだと思っている。
営業
ありがたいことに、いまのところはノー営業でご飯を食べていけている。同業の方からのヘルプ依頼や紹介が主で、仕事が回っている。気をつけているのは一人の方に収益依存しすぎないようにすること。いつでも請けることができる(火消し含む)し、案件が消し飛んでも死なないようにすることが、お互いにとって最も良いことだと考えている。
収入
web系は制作の効率化が一番やりやすい仕事なので、web系を主にすることで収入は比較的安定する。逆にグラフィック系などはアセットの使い回しや効率化に限りがあり、またお客さんの性格にかなり左右されるので主にしてしまうとなかなか安定しない。また、制作ツールの充実や激安印刷会社の勃興に伴い単価も激減しているので、策がない限りなかなか厳しい世界である。案件の項目であげたチャレンジ案件(事業)は、売上自体はかなり少ないが伸び代しかないので、コツコツと育てていくことで収入も徐々に底上げすることができる。なにより楽しいことで収入を得られるというのは楽しい。
タスク管理
スケジュール帳やタスク管理アプリなど色々と試してみたが、どれも定着はしなかった。 かといって全く管理をしないと、常に明日に対して漠然とした不安を抱えながら日々過ごすことになる。今は寝る前に明日やることを1つずつ1枚のカードに書いて、机の上に並べておくという最もシンプルで簡単な方法に落ち着いている。
パソコン
前提として僕はWEB・グラフィック・3DCGと幅広い案件を取り扱っている。ここまで書くとデスクトップPC一択だと思われがちだが、出向先に出向いて作業をすることもあるので、なんとかmacbookpro(スペックましまし)1つですべてを賄っている。自宅作業の際はワイドディスプレイに繋ぎ、クラムシェルモードにて運用。少し前まではeGPUも動員していた(nvidia死亡)。必要最低限の身軽さは自由を与えてくれる。これは登山で学んだことだ。第一、面倒くさがり屋な僕がデスクトップとノートの2台を運用できるとは思えない。
ツール
いろんな作業補助ツールを試したが、結局何一つ定着はしなかった。ツールがなくともモチベが高いときは作業がサクサク進むことを考えると、自分にとって必要なのは作業を補助するツールではなく、休憩を促すアイテムだということに思い至った。僕は五感の中でも取り分けて嗅覚が敏感かつ影響を受けやすいので、最近はロクシタンのヴァーヴェナシリーズをON/OFF切替時に使っている。柑橘系の爽快感溢れる香りなのでつけた瞬間から心が安らぐ。ちなみにお風呂上がりにもつけるようにしているが、一日の中で一番幸福度が高い瞬間である。
まとめ
本家に沿って書いてみたが、僕も自分自身のよい思考整理の機会となった。沢山書き連ねたが、一番大事なことは、ここぞというときに無理できるよう、常日頃徹底的に無理しないように心がけることだと思っている。一人で全てを担っている以上、無理が必要な土壇場というのは必ず発生する。常にたるんでいる電線はここぞというときに切れないための安全策であり、計算し考えつくされたたるみなのだ。
僕の日々はどうだ。常にたるんでいる。
これは全くの計算外である。
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