ヒュー・ヘフナーに学ぶ Workspace論

出典:Archpaper.com

ベッドの上には書類が散らばっており、フィルムをチェックするためのライトボックスがベッドの一部を占領している。さらには、電話、タイプライター、雑誌などがベッドを中心とした円周上に置かれている。この写真に写っている人物は『PLAYBOY』の発刊者であるHugh Hefner(ヒュー・ヘフナー)その人だ。彼にとってベッドは寝る場所ではなく、作業場・オフィスとして機能する。彼を中心に配置されている物は一定の秩序をもっており、必要なときに少し手を伸ばすだけで手に取ることができるようになっている。

僕はこの写真がとても好きで、セブンイレブンでネットプリントした本写真を自分の作業デスクの目の届くところに貼っている。

ファイル管理に秩序をもたせる

ここからは打って変わって、デジタルな話となる。PCのファイルの管理方法についてだ。僕が今の所一番しっくり来ているファイル管理方法は、極力ディレクトリ構造を浅くし、フォルダの数ではなく、ファイルの命名規則で分類を行うというものだ。元々は細かくフォルダを作成して分類・管理していたが、ファイルを開くときや保存するときにどうしても手数が多くなってしまい、これが地味に面倒くさかった。また、フォルダが多いと自分が把握しきれず、どこに保存したか忘れてしまう問題もあった。僕の場合、構造ではなく秩序(命名規則)のほうに重きをおいた管理方法のほうが、肌に合っていたようだ。

この管理方法のポイントは、

  • フォルダの数は必要最低限に
  • ファイルの命名規則をしっかりと決める
  • 必要以上にファイルを増やさない

以上の3つだ。

ファイル管理術を、物の管理術に応用する

先の章ではPCのファイル管理について書いた。結論からいうと、僕はこのファイル管理術は実際の作業部屋における物の管理術に応用できると思っている。フォルダの数は収納BOXの数、ファイルの命名規則は物の配置ルール、必要以上にファイルを増やさないというのは物を必要十分で抑えるという内容に翻訳できる。そして、ヒュー・ヘフナーの作業場を写した一枚からは、まさにこの秩序を意識した管理術が見て取れる。

出典:Archpaper.com

作業場は客人を振る舞う場ではなく、作業する人間の手を助け、思考を補い、知恵やアイデアを授けてくれる頼れる相棒のような空間だ。ノイズとなる物は積極的に取り除きつつ、その分残された物は収納BOXにしまわず、極力目に触れるように配置することで把握しやすくなる。

一度収納にしまい目に触れない状態にしてしまうと、それはPCでいうところの圧縮ファイルのようなもので、中を知るためには1つずつ解凍して確認しなければならなくなってしまう。使用頻度が低いものを収納BOXにしまうというのが一般的だと思うが、年に数回しか使用しない物であれば、そもそも手放す、あるいは使用頻度の高い物で代替できないか検討したほうがよい。(ただし、愛玩品は除く)

さいごに

元々PCで作業する際に、作業環境の効率化や整理整頓に加えて自分なりのルールを設けるのが好きだった。仕事でプログラムを書くときも、汎用的かつシンプルで管理がしやすい記述になるよう心掛けている。この視点で自分の部屋を見回したときに、もっと改善できるんじゃないかと取り組み始めたのがことのきっかけだった。今ではすっかりハマってしまい、部屋に並んでいる物を見渡しては、ああだこうだと一人で考えるのが日課になっている。

今日人は物無しで生きることはとても困難である。文明発展の過程で、本来自身が持っていた自生能力の大半をアウトソーシングしてしまったからだ。(僕は自力で作物を作ることができないし、住む場所を作ることもできない)

これからも物達とは、付かず離れず程よい距離感で上手に付き合っていければと思っている。

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