/ 2016.08.04 /
3-6 /
こたえがないこと
孤独を好み、ロマンを求め、自分の世界に閉じこもりがちになる。
周囲の人と素直に打ち解けることが難しく、家族や親友との間に距離が生じ、職場で周囲のバックアップが得られず、ひとりで何でもやらなければならない立場に立ち、対外的にはかなり厳しい環境に置かれる。
好き嫌いが強くなり、言葉や態度に表れやすく、独善的になり、他人の意見などに耳を貸せなくなる。
他人の干渉や束縛を嫌い、反骨精神が頭を持ち上げてくる。
一方、ひとつのことに集中するエネルギーは素晴らしく、インスピレーションが働き、音楽、絵画、詩歌などの芸術分野で才能を発揮することができる。
集団から離れた生き方になる傾向があり、孤独感からくる寂しさも大きくなるが、孤独の世界で生きる楽しさを見つけることができれば、自分なりに充実した生き方ができる。
これが診断を元にはじき出された、僕の性格と傾向らしい。
こうも文章で簡潔に表されるとなんとも不快な気分になるけれど、
だいたいあっている気がする。
集団から離れた生き方になる傾向があり、孤独感からくる寂しさも大きくなる
集団の中で感じる”孤立”は、一人の時に感じる”孤独”とは比較にならないくらいしんどいものであり、そもそも”孤独”の楽しみ方は随分前に見つけている。
ソロキャンプが僕にとってのそれであり、
ヘッセやケルアック、ソローが残した書物もそれである。
ヘッセの『荒野のおおかみ』で、”孤独”がゆえの葛藤を知り、
ケルアックの『孤独な旅人』で、”孤独”に”自由”を重ねることができ、
ソローの『森の生活』で、”孤独”というシンプルな哲学を学んだ。
ソロキャンプは自身を自然の中に隔離することで、
自我と対面しなくてはならない状況を強制的につくることができる。
“孤立”は周囲の全てに対して歩みよる必要があるが、
“孤独”は自分と向き合うだけで上手く付き合っていける。
◆◆◆
診断書には、いたるところに”団体生活に向いていない”といった類いの文章が書いてあった。
・・・ああ、こうやって僕は自分にとって都合の良い、
欲している言葉だけを切り取って収集し、どんどん偏向的になっていくのだなと思った。
孤独な旅人 (河出文庫)posted with amazlet at 16.08.04ジャック・ケルアック
河出書房新社
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