/ 2026.02.21 /
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渦層石(かそうせき) / Vortistrata
Note
創作です
渦層石(かそうせき) / Vortistrata
渦層石(かそうせき、英:Vortistrata)は、層状鉱物が局所的な剪断流(せんだんりゅう)と再固結を受けた結果形成されるとされる鉱物。複数の色層が渦状に巻き込まれた「渦核(コア)」を持つことが特徴で、装飾用途のほか、採掘師の間では禁忌を伴う「視認石」として扱われる。
概要
渦層石は、層(ストラタ)と渦(ヴォルテックス)が同一標本内に共存する点で他の擬層状鉱物と区別される。特に、暗色の空洞または吸光域として現れる渦核周辺に、赤錆色〜金色の析出帯が取り巻く個体は「赤縁種」と総称される。
名称
- 和名:渦層石(層が渦を巻くことに由来)
- 英名:Vortistrata
- 通称:巻層(まきそう)、目石(めいし)
- 学名表記:Vortistrata ferrorubra(フェロルブラ:鉄赤帯の意)
産出
主な産出域(伝承含む)
- 赤鉄峡(せきてつきょう)廃坑群:初出地とされる
- 硫砂棚(りゅうさだな)地熱帯:微細な青灰層が混ざる個体が報告される
- 黒裂環(こくれつかん)断層域:渦核が貫通孔になる「貫目型」が多い
※産地情報は採掘師の口伝を多く含み、地図上の正確な位置は共有されないことが多い。
形成過程
一般に次の過程で生成されると説明される。
- 古い層状鉱脈が地熱により半融解し、層境界が粘性流動化する
- 断層運動や水脈侵入により局所的な剪断流が発生し、層が巻き込まれる
- 圧力再上昇により折り畳まれた層のまま再固結し、中心部に渦核が残る
渦核は実体としての空洞の場合もあるが、多くは微細な炭質相・磁鉄相を含む吸光域であり、研磨面では「黒い目」に見える。
化学的性質
- 主体は擬ケイ酸塩マトリクス
- 赤錆色帯は鉄系析出物(酸化鉄相)とされる
- 金色縁は硫化物相の薄層とされるが、研磨条件で見え方が変わるため諸説ある
利用
装飾
研磨により層が立ち上がり、渦核が「瞳」のように見えるため、ペンダントや指輪のカボション材として扱われる。貫目型は枠留めに向き、人気が高い。
民俗・儀式
採掘師や旅商の間では、渦層石は「判断の前に覗く石」とされる。特に渦核を覗いた際に、層の流れが“逆回転して見える”個体は、決断延期の兆候と解釈される。
禁忌・逸話
- 「伏せ置き」:渦核を上に向けて寝室に置くのは避ける。夢が「過去の層」に引き戻されるとされる
- 「覆い布」:夜間は布で覆うのが作法。覆わない場合、寝入り際に水音が聞こえるという報告が多い
- 初出の記録:赤鉄峡の廃坑で、割面を見た作業員が「水のない坑道で遠い水音を聞いた」話が残る
鑑別(類似鉱物との区別)
- 単なる縞状石と異なり、層が渦核へ巻き込まれる“収束” が見られる
- 貝殻状断口が渦核周辺に集中する個体が多い
- 研磨面で赤錆色帯が層境界に沿って連続しやすい
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