/ 2026.02.23 /
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紅格封石(こうかくふうせき) / Rubriclathite
Note
創作です
紅格封石(こうかくふうせき) / Rubriclathite
紅格封石(こうかくふうせき、英:Rubriclathite)は、暗色の母岩中に鮮紅色の格子状沈着(紅格)と、矩形の刻印様構造(封印片)が反復して現れるとされる鉱物。自然生成物とされる一方で、研磨面に「検査票」「封緘ラベル」に類似した形状が現れるため、採掘師・交易商の間では長らく人工物混入説が絶えない。現在は多くの地域で危険物または禁制品に準じた扱いを受ける。
概要
紅格封石の特徴は、以下の3点に集約される。
- 鮮紅色の脈状沈着が母岩の流動痕に沿って走る(紅格)
- 一部の赤帯が矩形のブロックとして分節し、層状に重なる(封印片)
- 点線状の微細線や格子が重なり、表面が“測量図”や“検査票”に似た印象を与える(格子痕)
これらの構造は個体差が大きいが、赤帯の「規則性」が一定以上に達したものは「封級(ふうきゅう)」として区別される。
名称
- 和名:紅格封石(紅い格子と封印様構造に由来)
- 英名:Rubriclathite
- 通称:封石(ふうせき)、検札石(けんさつせき)、札入り
- 学名風表記:Rubriclathite sigillata(シギラタ:封印状の意)
産出
主な産出域(伝承含む)
- 黒裂環(こくれつかん)中心断層:封級の報告が多い
- 赤鉄峡(せきてつきょう)最深部:渦層石(No.001)の廃坑記録と重なる
- 封門湿原(ふうもんしつげん)周縁:湿潤で赤帯が増える個体があるとされる
※流通は断続的で、正式な市場に出ない。鑑別書のある個体は稀。
形成過程
紅格封石の形成には複数説があり、確定していない。
断層電位説(主流)
断層域における電位差(圧電・摩擦電気)により、鉄・マンガン系イオンが選択的に沈着し、赤帯が格子化する。
封緘再結晶説(採掘師説)
過去に封鎖・封緘された坑道で、封緘材の成分が母岩に移行し、矩形構造が“残像”として再結晶化した。
人工混入説(禁制)
交易検査票・印刷染料・標識材などの人工物が地質過程に取り込まれたとする説。支持者は多いが、出所不明品が多く検証が難しい。
化学的性質
- 母岩:暗色ケイ酸塩・炭質相の混相
- 赤帯:酸化鉄・酸化マンガンの複合沈着相
- 格子痕:微細孔に沿った二次沈着(または圧痕の保存)
- 封印片:結晶方位の揃った層状相(“印刷に見える”原因とされる)
変種
- 封級(sigillata):矩形構造が反復し、格子が密。禁制対象になりやすい
- 奔紅型(currens):赤帯が流線状に走り、矩形は少ない
- 点線型(punctata):点線状の格子痕が強く、測量図のように見える
- 濡れ増殖型(hygrogena):湿潤下で赤帯が増えるとされる(真偽不明)
利用
装飾(限定)
封級は規制対象のため公開の装飾用途は少ない。奔紅型は装飾石として流通することがあるが、研磨面に“文字様”の模様が出た場合は回収・廃棄される地域もある。
民俗・儀式
「契約を固定する石」「逃げ道を塞ぐ石」とされ、誓約や破門の儀式に用いられることがある。特に矩形構造を“札”と見立て、封印儀礼の中心に置く風習が残る。
危険性・規制
紅格封石は、以下の理由で危険物扱いとなることがある。
- 観察者が赤帯の規則性を“読もうとする”衝動を覚え、執着が強まる(採掘師の言う「札酔い」)
- 封級は所持・譲渡が禁じられ、発見時は報告義務がある地域がある(口伝規範)
- 湿潤で赤帯が増えるとする報告があり、保管中の変質が疑われる
禁忌・逸話
- 「札を数えるな」:矩形構造を数えると“現実の検査が増える”。税・監査・呼び出しが続くという
- 「点線をなぞるな」:点線格子を指で追うと、帰路が“検問”に変わる
- 初出の記録:黒裂環の封鎖坑で、作業員が持ち帰った石に翌日「赤い札が増えていた」とする記録がある(真偽不詳)
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