/ 2026.02.22 /
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雪脈青晶(せつみゃくせいしょう) / Nivivenite
Note
創作です
雪脈青晶(せつみゃくせいしょう) / Nivivenite
雪脈青晶(せつみゃくせいしょう、英:Nivivenite)は、低温域で形成された青色鉱物相が、後年の高塩分霧と圧力変動により白色の再結晶層で被覆され、さらに微量金属相が「金糸脈(きんしみゃく)」として沈着したとされる鉱物。白い被覆層(雪脈)と、その下に見える青晶層の対比が特徴で、採掘師の間では「覆い隠したものほど強く残る」として、秘匿・誓約に関する禁忌を伴う。
概要
雪脈青晶は、青い結晶相が主体でありながら、観察上は白い被覆層が支配的である。白層は不均一に流れ、ところどころで青晶を露出させるため、研磨面では「雪崩の割れ目から見える海」のような景観を呈する。周縁に見られる金糸脈は装飾価値を高める一方、民俗的には“約束の縫い目”と解釈される。
名称
- 和名:雪脈青晶(雪のような白層=雪脈、青い主体相=青晶)
- 英名:Nivivenite
- 通称:雪下(ゆきした)、縫石(ぬいいし)
- 学名風表記:Nivivenite aurisutura(アウリスツラ:金の縫合線の意)
産出
主な産出域(伝承含む)
- 白霧嶺(しろぎりれい):白層の発達した個体が多い(“雪脈型”)
- 藍潮棚(あいしおだな)内陸縁:青晶の色が濃く、露出面が広い(“深藍型”)
- 黒裂環(こくれつかん)外縁:金糸脈が太く出る個体がある(“縫合型”)
形成過程
一般に次の過程で生成されると説明される。
- 低温域で青色の結晶相(青晶層)がゆっくり成長する
- 後年、霧・塩分・圧力変動により表層が再結晶化し、白色の被覆層(雪脈)が形成される
- 被覆層の割れ目や層境界に沿って微量金属相が移動し、金糸状の沈着(金糸脈)を生じる
- 再度の圧縮で白層が“流れた形”のまま固まり、青晶を部分的に封じ込める
このため雪脈青晶は、「青を隠す白」と「縫い止める金」の三層構造で語られることが多い。
利用
装飾
白層の“流れ”と青晶の“深さ”が両立し、さらに金糸脈がアクセントになるため、板材・ペンダント・護符札に多用される。縫合型は特に希少で高価。
民俗・儀式
誓約や秘匿に関する道具として扱われる。誓文を小さく折り、石の裏に添えて保管する風習があり、「白が守り、青が覚え、金が縫い止める」と言われる。
禁忌・逸話
- 「剥がすな」:白層を削って青を全面露出させる行為は禁忌。隠していた事実が“勝手に広まる”とされる
- 「縫い目を切るな」:金糸脈を跨いで割ると誓約が破れる。採掘師は金糸脈を避けて切り出す
- 口伝:雪脈青晶を手に入れた者は、しばしば「言わなかったこと」を思い出す——ただし、それを口にすると石の青が薄くなるという
鑑別(類似鉱物との区別)
- 白い被覆層が“塗り”ではなく、流れた再結晶の厚みとして見える
- 青晶が層状に溜まり、白層の割れ目から深度感を伴って露出する
- 金糸脈がランダムな装飾線ではなく、層境界に沿う脈状沈着として連続することが多い
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