UPDATED *2026.01.17*
/ 2025.08.23 /
outdoor /
山中 八幡神社 三叉杉

































旧山中町役場から2kmほど南に、大聖寺川を挟んで2件の国指定天然記念物の大杉がある。そのうちの1件、右岸の菅谷町に立つのは八幡神社の大杉。地上4mほどでほぼ同じ太さの3幹に分かれていることから、三又杉とか三股杉と呼ばれることもあるようだ。
八幡神社の大杉
この樹形については伝説がある。この杉は、もとは単幹の大杉だった。あるとき、村人が大杉を伐採して船の帆柱用に高く売る算段をした。ところが、翌日、神社に行ってみると、杉は3本に分岐し、帆柱にできないような姿になっていたというのである。私が住む新潟県の将軍杉にも同様な伝説が伝わっている。目先の利にとらわれて、大切なものを粗末にすると、神罰が下されるとの教えなのであろう。
境内の影の深さは、この場所の歴史と信仰の深さを表す。
推定樹齢2300年の三叉杉は、国指定天然記念物となっている。参拝する人は僕以外にはおらず、心地よい風が石畳の上を通り抜けていく。御神木をずっと見上げていると、自分の意識だけがふわっと体を抜け、上へ上へと上っていくような錯覚に陥る。この木に止まる鳥たちはさぞかし気持ちよかろう。もしかするとこの木は何百何千という雛が孵るところを見守ってきたのかもしれない。
2時間くらい経っただろうか。ここにいると時間の流れがひどく緩慢で、車に乗り込んだときの異様な暑さだけが、過ぎた時間の長さを伝えていた。
location
〒920-1116 石川県金沢市板ケ谷町ハ129 (googlemap)