UPDATED *2026.01.17*
/ 2025.09.15 /
maniac /
n-1
overview
- 「n」は、集合や全体性の「数」とか「まとまり」を指す。
- 普通の発想だと「全体をnとして、その要素を足していく(n=1+1+1…)」みたいに、数を増やす方向で考える。
- でもドゥルーズ&ガタリは、それだと「全体性」や「統一体(One)」が強調されすぎちゃう、って警戒する。
- そこで彼らは「n-1」=「ひとつを引く」って操作を持ち出す。
- つまり「全体をひとつの統合された単位(One)」として把握するのではなく、常にそこから統一性を引いて、差異や流れを開いていくこと。
- 「n-1」は、統一体や全体性を引き算して、多様性・差異・流れをそのまま生成させようとする方法論的態度。「哲学的な姿勢」を表すメタファー。
植物のアナロジー
- 木(arborescent model)= n
- 幹を中心にして、根から枝葉が広がる構造
- 中心と階層があって、秩序立ってる
- 哲学史や言語学、家族構造なんかを「一本の系譜」で説明しようとする考え方の象徴
- リゾーム(rhizome)= n-1
- 地下茎みたいに、横に這って広がる植物。どこからでも生えたり繋がったりする
- 始まりも終わりもなく、中心がない
- 「n-1」ってのは、このリゾーム的な広がりを可能にする操作=全体化を引くってこと
- 「n-1」することで、木=中心の統一性を外して、差異や接続が並列に走る
所感
ドゥルーズ&ガタリのいう「n-1」ものについてずっと考えている。「n-1」とは全体から中心的、あるいは特権的な1(統一性)を引いたときに残るものを指し、それは多種多様な接続性と複雑性を持ったリゾーム(地下茎)構造をとる。1本の立派な木がnならば、キノコを象徴とする菌類はn-1であり、菌糸ネットワークがその最たる例と言えるだろうか。こうやって書いてみるとすんなりとイメージできるが、放っておくとすぐに頭の中でバラバラにあり、よく分からなくなってしまう。