たっぷりなビール

書くことはとんでもなくおかしなゲームだ。ボツにされるおかげでもっといい作品を書くようになる。採用されるおかげでどんどん書き続けることになる。―――四十三歳にもなってやり続けていると、自分の頭の中のどこかが捻れてしまっているのではないかと思わざるを得ないが、それでも大丈夫だ。タバコをもう一本、酒をおかわり、ベッドには新しい女、そして歩道はまだそこにあって、虫もハエも太陽も消えてなくなったりしない。―――カーテンはこの国にはためく旗のように揺れていてビールはたっぷりある。

『On Writing ブコウスキー書簡集』チャールズ・ブコウスキー著 より引用

とても好きな文章。

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