/ 2016.09.08 /
3-6 /
ものの選びかた

今、巷で流行のものではなく“10年先も変わらず使う(買う)ことができるか”というのが自分の中でものを選ぶうえでの大きな基準になりつつある。俗にいう“定番”は偏りのない、悪くいえば秀でたところがない無難で平均的な商品だと今までは思っていた。
ただ、このモノが溢れかえり、市場に合わせて季節ごとに最適化された商品が新商品としてリリースされ続ける昨今、果たしてほんとうに“定番”とは秀でたところがない平均的な商品なのだろうか、と疑問に思うことが多くなっていった。
“変わらないもの”を何年・何十年にも渡って維持し続けるには、変わること以上に大きな努力と決断、そして“変えないもの”を守るためにそれ以外を絶えず変化させていくことが求められる。THA BLUE HERBのBOSSがインタビューで「変わってないものっていうのは、変えたくないっていう意志があるから変わらない」と言っていた姿が脳裏に浮かぶ。
それ以上足す必要も、引く必要もないもの。日々研鑽し辿りついた、作り手と使い手にとっての最適解。そんな“定番”に出会えたら、日々の日常にささやかな楽しみが少しずつ増えていく気がしている。