素っ気ないホームページ

インターネット黎明期によく見られた、htmlタグベタ打ちのホームページ。そしてそこに並ぶ、フィルターバブルが存在する前の、自らディグって収集・分析・編集されたエッジの効いた読み物。インターネットを彷徨っていると、たまにこういった過去の産物に出くわすことがある。その度に、この熱量はどこからやってきていたのだろうかと考える。当時と比較して発表する場は段違いに増え、発表する敷居も低くなり、共通の趣味嗜好を持った人と繋がることも容易くなった。が、環境の充実とは相反するようにその体験の一つ一つが味気なくなっているような気がするのは気のせいだろうか。僕もご多分に漏れず、インターネット老人特有の懐古主義的思考に囚われているのかもしれない。

作品はコンテンツ、鑑賞は消化に、他者からの共感を自己肯定感へと交換する日々。展開する持論は検索順位上位のバズった記事から拝借。閉じたSNSの中で日夜イス取りゲームを繰り広げ、隠れ肥満に鬱の御守、引きこもり、コミュニケーション障害。

僕はやはり懐古しているだけなんだろう。戻れないあの頃と、取り戻せないあの頃の自分に。

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