/ 2021.03.11 /
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ファーゴの埋蔵金、火星に吹く風
『トレジャーハンタークミコ』を観た。傍から見れば空想の世界を盲信し、それこそが自分の現実だと思い込もうとしている現実逃避者にしか見えないが、彼女が社会にうまく馴染めない様をみていると、とても他人事には思えず、終始憂鬱な気持ちで物語を追っていた。菊地凛子は本当にこういう役がハマる役者だなと再認識。
『into the wild』でマッカンドレスがアラスカに執着したように、クミコはファーゴの埋蔵金の在り処に執着した。誰もが思い描くようなハッピーエンドではないが、そこに救いはあったのではないかと思う。
NASA · Sounds from InSight’s Pressure Sensor on Mars
そんな僕は、まだ見ぬ火星の大地に執着し、火星に今も吹いているであろう風の音に想いを馳せている。